妊活・不妊治療

流産した妻に夫がしてあげられること

2020年3月15日

 

おそらくこのブログに辿り着いた方は、以下のような悩みを抱えていると思います。

  • 奥さんが流産することが分かったけど、十分なサポートができるか不安

もしくは

  • 奥さんが流産をしてしまったのだけど、どうケアすればいいか分からない

 

私は過去に流産をした経験があります。

 

本記事では、私自身が流産を経験したからこそ言える「夫にどんな風に接して欲しいか」ということについて書いていきたいと思います。

 

 

そもそも流産ってなぜ起きるの?

 

日本産科婦人科学会では、妊娠22週(赤ちゃんがお母さんのお腹の外では生きていけない週数)より前に妊娠が終わることをすべて「流産」と定義しています。

 

22週というのは妊娠に気づいてから、だいたい4ヶ月か5ヶ月目くらいだと思えば良いでしょう。

 

ただし、流産の8割以上は妊娠に気づいてから2ヶ月目頃までに起こると言われています。

 

流産の原因で最も多いのは染色体等の異常

妊娠初期の流産で最も多いのは赤ちゃんの染色体異常です。

 

染色体異常とは、たまたまその時の受精卵の染色体に異常が生じて上手く成長できなかったというだけで、一定の確率で誰にでも起こりうることです。

 

なので女性の日常生活(仕事や運動など)が流産の原因となることはほとんどないと言われています。

 

6人に1人?!実は多くの女性が流産を経験する

医療機関で確認された妊娠の15%前後が流産すると言われています。

 

単純計算で6人に1人は流産を経験することになります。

 

自発的に流産したことを話す人はほとんどいないので、自分が知らないだけで静かに同じ経験をしている夫婦は周りにたくさんいるでしょう。

 

 

流産した妻に夫がしてあげられるケア

 

傷ついている時こそ、女性は男性の支えを必要とします。

 

旦那さんが寄り添ってくれることで、奥さんは流産という辛く悲しい経験を乗り越えることができます。

 

なので「男は何もできない」なんて思わずに、しっかり奥さんに寄り添ってあげましょう。

 

病院には可能な限り付き添ってあげる

仕事を休むのはなかなか難しいかもしれませんが、病院にはできるだけ付き添うようにしてあげてください。

 

流産の状態によっては手術が必要になる場合もあります。

 

また、手術の必要がなかった場合でも何度か通院しなければなりません。

 

病院には妊婦さんがたくさんいるし、生まれてきたばかりの小さな赤ちゃんを抱いている人もいます。

 

そんな中で過ごさなければいけないので、1人だととても心細いのです。

 

私は主人に「1人で大丈夫だよ」と言っていたのですが、「心配だから」と言って付き添ってくれました。

 

病院に行くと幸せそうな妊婦さんがたくさんいて、想像以上にダメージを受けてしまいました。

 

あのとき1人じゃなくて本当によかったと心から思っています。

 

だから、できれば病院には付き添ってあげてください。

 

無理に励まそうとしない

悲しんでいる奥さんに、どんな言葉をかけるべきか分からない方が多いと思います。

 

  • また、頑張ろう
  • 次があるから大丈夫だよ
  • 赤ちゃんはまた戻ってきてくれるよ
  • これを乗り越えたら、きっと良いことがあるよ

 

実は、このような励ましの言葉はNGです。

 

流産直後は、こういった励ましの言葉を素直に受け入れられるような状態ではないからです。

 

励ましの言葉は「奥さんの傷が癒えて次の妊娠に向かって前向きになれたとき」にかけてあげましょう。

 

今は「体調はどう?」というような身体を気遣う言葉をかけてあげてください。

 

この時期は前を向こうとするよりも、悲しみを共有することが大切です。

 

積極的に家事のサポートをする

奥さんの身体が回復していない時期は、積極的に家事のサポートをしてあげてください。

 

また、身体が回復したあともしばらくは無気力になってしまう人もいるでしょう。

 

そんなときも家事を手伝ってあげて欲しいのです。

 

働きながらサポートするのはとても大変だと思いますが、この時期だけは奥さんを甘えさせてあげましょう。

 

一所懸命頑張ってくれている旦那さんの姿を見ていれば、奥さんの心も少しずつ回復していくはずです。

 

 

そんなつもりはなかった・・は通じない「夫のNG発言集」

 

女性が流産してしまうことについて、男性はなかなか自分ごとになれません。

 

男性は身体の変化がないので仕方のないことです。

 

でも、気をつけないとあなたの発言が知らず知らずのうちに奥さんを傷つけてしまう可能性があります。

 

以下は、私の友人から聞いた夫のNG発言です。

 

主人のこんな発言にイラっとしました

  • 沖縄に行く予定があったけど流産することを伝えると「じゃあ旅行はキャンセルだね〜」と言われた。
  • 手術する日程が決まったことを伝えたら「あ、その日は打ち合わせが入ってるわ〜」と即答された。
  • 体調が悪くて夕食を作れないとLINEしたら「外で食べて帰るから大丈夫だよ!」と返信がきた。
  • 「いつまで落ち込んでるの?!」励まそうと思って言ってくれたんだろうけど・・追い討ちをかけられてるようで辛かった。

 

どうですか?ポロっと口から出そうな感じしませんか?

 

この時期の女性はとても敏感です。

 

あなたにそのつもりがなくても、奥さんを傷つけてしまう可能性があります。

 

口にしてしまっては後の祭りなので、声に出す前に一度言葉を飲み込んですぐに発言しないよう気をつけてくださいね。

 

 

男性が妊活に向き合うためのオススメ本

 

男性が妊活に対してなかなか積極的になれないのは、私の主人を見ていて分かります。

 

子供が欲しいという気持ちがあっても、能動的に何か行動を起こせる人は少ないでしょう。

 

奥さんのために僕も何か頑張ってあげたい。だけど何をすればいいのか分からない・・。

 

このような方にぜひ読んで頂きたい本を1冊紹介します。

 

妊活ダイアリーfromブス恋 / 鈴木おさむ 著

 

過去、「めちゃイケ」や「SMAP×SMAP」などを手がけていた放送作家・鈴木おさむさんの著書です。

 

鈴木おさむさんは2002年に森三中の大島美幸さんとご結婚され、その後、不妊治療・奥様の流産など様々な経験を経て2015年に男の子のお父さんになりました。

 

この本はズバリ男性目線の妊活本なのです。

 

世の中に妊活本はたくさん溢れていますが、男性目線で書かれた本は見かけたことがありません。

 

妊活の基本的な知識が得られるのはもちろんですが、精液検査の体験談など男性がなかなか周りに聞けないようなことも書かれているのでオススメです。

 

 

まとめ

 

流産で身体に負担がかかるのは女性だけですが、女性1人でこの苦しみを乗り越えることはできません。

 

夫婦2人で乗り越えることがとても大事です。

 

しばらくは辛い時期が続くかもしれませんが、いつか「あの時は頑張ったね」とお互いに振り返れる日が来るはずなので、その時まで奥さんを支えてあげてくださいね。

 

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